エプソン L−400について


L-400
取り繕っているんだがよく見るとエプソンらしいエグさのあるスタイリング

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


L-400 L-400
 「EPSON」のロゴがエッチングで浮き出していて、お金がかかっていそう。
 ライカ判換算で34〜102mmF2.8〜4.9と2003年に登場したデジカメとしては、ちょっと広角寄りの焦点域。

L-400 L-400
 起動時にLEDが光るのがPCサプライメーカーとしてのエプソンのアイデンティティを感じるな。

L-400 L-400
 妙に有機的なスタイリングのグリップは一定の効果がある。


L-400 L-400
 梨地加工の金属ボディは仕上げも丁寧で高級路線を狙っているのだろう。
 かなり抑えているのだが、どうしてもスタイリングにエプソン的なエグさを感じてしまうな。

L-400 L-400
 インターフェイスのデザインも独特。
 液晶画面のメニューに合わせてボタンを配置するのはエプソンの伝統である。


L-400 L-400
 プリンタ直結用の独立ボタンがエプソンの血筋を現している。


L-400 L-400
 簡素ながらシーンモードを登載。


L-400 L-400
 どうもスタイリングが中途半端だなあ。
 パワーショットA20にもIXYデジタルにもなりきれず、常磐線の「ひたち野うしく」あたりで育っちゃった感じなのだが。


 かつて、エプソンがデジカメ市場の一角を担っていたのはL−410のコンテンツで紹介しているので、今回は軽くまとめたい。本カメラを紹介したコンテンツは極めて少なく、限定的な情報しか得ることが出来なかった。400万画素級の本カメラが登場したのは2003年の4月前後らしい。同時に300万画素級の姉妹機であるL−300が登場している。エプソンのデジカメはCP−100から始まっており、機種記号は「CP」から始まっていたのだが、何時の頃からか「L」から始まるようになった。
 レンズはライカ判換算で34〜102mm F2.8〜4.9の光学3倍ズームレンズを登載。当時は広角側が35mmを切る焦点距離のズームレンズを搭載したコンパクトカメラが珍しかった。広角側でF2.8とそこそこ明るいし、使いやすいレンジと言えるのではないかな。エプソンのデジカメはとにかく綺麗に写ると評価を受けていた。実際に、ビビットで美しい絵作りである。特に原色系の押しが強く、本当の被写体の色が思い出せない程である。フィルムメーカーのカメラが綺麗に写るように、一流プリンターメーカーのエプソンのデジカメはプリント映えが身上なのだろう。もっとも、カメラの総合的な出来と言うよりは画像処理が素晴らしく、レンズがプアに感じる。エプソンのデジカメは妙にこだわった所があって、単焦点レンズを搭載したCP−800Sは2段ながらも絞り優先AEモードが可能だった。「開放」と「絞り込み」しか選択できないのだが、「絞り込み」でも画像の周辺が結構流れている。発色はビビットなのに周辺部のピントが緩いのは、レンズがプアで画像処理がカバーしている気がするな。逆光にイマイチ弱く、派手にフレアやゴーストが出る。ラチュード(ダイナミクスレンジ)も豊富では無いようだが、大抵の場合は画像処理がパワフルなので乗り切ってしまう。ダメだとあっさりとダメなのだが、当時のカメラとしては及第点だろう。
 電源は単三型電池4本を使用する。2003年で単三型電池を使用するコンパクトデジカメなら、ニコンだと300万画素級だけどクールピクス3100が単三型電池2本を使用する。翌年の2004年には400万画素化したクールピクス4100が登場するのだが、非常にコンパクトである。それでクールピクスが、本カメラと比べて特にバッテリーの消耗に弱いとは思わなかったから、本カメラはちょっとエコが足りず、嵩張るのは否めない。
 エプソンのデジカメは、伝統的に絵作りには定評があった。しかし、カメラのスタイリングの評判はイマイチ、というか露骨に変でカッコ悪かった。スタイリングのポリシーがどうこうというよりは、女子の言う「生理的に無理」を思わせるのだ。本カメラはかなり常識的なスタイリングを意識している風に見えるが、実際に手に取ってみると、電池格納部の張りだしあたりに、やっぱりエグさを感じてしまうな。
 エプソンが誰が見てもスッとくるスタイリングを実現するのは、後裔機のL−410からだ。いや、L−410が本カメラの後裔機なのかは知らないけど。
               ☆          ☆
 2003年だと、コンパクトデジカメのレスポンスもイマイチで、動きものを撮るのは難しかった。リコーのキャプリオ G3あたりはそこそこのレスポンスを実現していたが、それを特別な長所としていたのだから、普通のコンパクトデジカメのレスポンスは不十分だったし、あっても高額だったりして身近な物は少なかった。本カメラが特別にAFや高レスポンスを謳った物とは思えない。しかし、仕上がりを見るとAFは正確だし、そこそこのスナップを撮っているので限定的ながらも近代の戦闘に堪えそうだ。
 確かに絵作りが嘘っぽかったりするのだが、これがデジ画像の理想だと言われると、ちょっと納得してしまう。発色は作為的だが、シャープネスは抑え気味なので割とバランスを保っているのだ。もっとも、シャープネスが抑え気味と感じるのは、レンズがプアだからかもしれない。パーフェクトなデジカメならいくらでもあるのだから、騙されるのも一興ではないだろうか。
 それにしても、エプソンのカメラが新品の状態でカメラ屋に転がっていた記憶がない。どうも本カメラは、登場の翌年には速やかに「TV通販ネットたかた」でプリンタとセットで売られていたらしい。生い立ちからして、そういう素性のカメラなのだろう。

 では、撮影結果(三河散歩編)を見て頂きたい。

(了:2014/1/8)

クラデジカメ系列メニューへ戻る
「意してプラカメ拾う者なし」へ戻る