ソニー サイバーショット DSC−S50について


DSC-S50

☆ジャンク度☆
無し
撮影可能


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 時代的に211万画素級の撮像素子はスタンダードなクラス。
 ソニーブランドの光学3倍ズームレンズを搭載。

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 このグリップは効果がある。
 レスポンスも良好で近代の戦闘にも耐えますよ。

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 電子ズームと併用して6倍ズームだというのは、ちょっと過剰広告な気がしますな。


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 ずんぐりしたボディだが、バリアングル液晶ビュワーに注目。

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 液晶ビュワーは近代の物に比べると可動範囲は限定的だが、十分に使い勝手がある。

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 液晶ビュワーのバックライトの強さを調整できる。省エネが必要だったバッテリー事情での工夫なのだ。
 MPEG動画機能は、本カメラの特徴の一つだ。

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 アンダーバーメニューとプッシュ兼十字キーの操作系は、拙僧個人はあまり好きではない。

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 電源はロック付きスライドキー。節度は良好である。
 いわゆるM型バッテリー。タフネスは満足な物である。

 本カメラについては大佐殿がブログでパーフェクトに紹介なさっている。なので、まずはそちらをご覧いただきたい。拙僧は気づいた点を幾つか補足したい。
 登場は2000年4月である。キヤノンだとIXYデジタル、ニコンだとクールピクス990が同じころだ。211万画素級の撮像素子は時代的にはスタンダードな物である。大佐殿も仰っているが、ソニーとしてもスタンダードなクラスとして本カメラを位置づけていたに違いない。ただ、何しろ「技術のソニー」だからユニークな特性が必要だ。なので、当時は珍しいバリアングル液晶ビュワーを採用した。これが、なかなかの使い勝手で撮影の可能性を広げるのだ。価格は定価ベースで88000円だが、実売は6万円前後だったようだ。定価ベースでIXYデジタルよりも1万円ほど高いが、十分すぎる程にゴージャスなカメラである。
 実際に使ってみよう。緑色の小さいロックがついたスライドスイッチを下に押し込むことで電源を起動する。バッテリーを挿入した直後だとフラッシュのチャージを行うようで、かなり起動に時間がかかるが、2度目以降はチャージを保持しているようで2〜3秒で撮影可能状態になる。レリーズボタンを押下してから実際にシャッターが切れるまでのデュレイは殆どなく、レリーズ後に一瞬液晶ビュワーが真っ暗になるのだが、撮影間隔は1秒ほどで2秒はかからないと思う。これは、世代的には素晴らしいレスポンスである。このカメラを使ったら、馬鹿らしくてレリーズボタンの押下から撮影可能状態に遷移するまで5秒もかかるカメラは使えないだろう。2000年の初期ではそんなデジカメは沢山あった。この素早いレスポンスとバリアングル液晶ビュワーの組み合わせで、変則的なスナップ撮影を可能としている。つまり、視線が被写体からそれるので気づかれない可能性が高く、また、撮影後には素早くその場を立ち去ることが可能だ。これは、近代の戦闘に堪えるレベルであり素晴らしい。
 また、コンパクトデジカメとしては大柄のボディだが、バッテリーも大柄で、実際にタフネスである。本カメラに光学ファインダーは存在しないが、2〜3日の撮影なら液晶ビュワーを消すような特別にエコな運用は不要だろう。光学ファインダーを搭載しないので、そういうことはできないのだが。実際にはスタンダードクラスのメモリースティックの容量が先に切れる。
 諸元に触れると、211万画素級の撮像素子にライカ判換算で39〜117mmF2.8〜F2.9の光学3倍ズームレンズを組み合わせる。広角側がちょっと足りない感じだが、比較的明るいのがスイーティである。もっとも、本カメラの感度のレンジはISO80〜226なので、薄暗い被写体が相手だと効果は限定的だ。マクロモードが存在しないが、シームレスにマクロモードに遷移するようで、最短で3cmまで寄れる。ソニーのデジカメは、サイバーショットDSC−P30のように、数字的には寄れてもマクロモードは広角側だけだったりして肩すかしの場合があるが、本カメラはズーム全域でそこそこ寄れるようだ。それにしても、本カメラにはソニーの気合を感じるな。本カメラには、当時のコンパクトデジカメに対してユーザーも諦めていた共通する欠点に立ち向かった形跡がある。それは「1.薄らデカくて気の利かないスタイリング」「2.動きものは撮影できない低レスポンス」「3.すぐ切れるバッテリー」である。「1.」に対しては、本カメラもややゴロゴロしたカメラなのだが、何しろバリアングル液晶ビュワーを搭載するのだから、そのメリットで相殺できるだろう。また、「3.」の解決の為にバッテリーを大きくしたのだから、ボディが少々大柄になっても不満は無いな。「2.」を解決したのは見事な物だ。旧世紀から新世紀1〜2年のコンパクトデジカメで飽きれるのがレスポンスの遅さだ。実際に、不規則に動く動体を撮影したわけではないので、AFがどの程度まで追いつくのか分からないのだが、歩きながらのスナップでサクサク撮影できるのは確かだ。「3.」に対しては大柄なバッテリーが功を制しているのだろう。かつては「スタミナハンディカム」などという言葉もあったくらい、ソニーのバッテリーのタフネスは有効的であった。バッテリーも「InfoLITHIUM」と名付けており、バッテリーの残量を正確に表示するのが特徴的である。拙僧はソニーの独自仕様には懐疑的なのだが、こいつは使い物になる。
                ☆           ☆
 どういう訳かサイバーショットのジャンク物はバッテリーが入っている可能性が高いので、ACケーブルとスタンダードサイズのメモリースティックさえ有れば、モダンな撮影が可能だ。写り具合がそれほど素晴らしいという程ではないのだが、使って楽しいカメラだ。
 そのACケーブルが異様に高かったりするのだが、トータルで1500円くらいなら拾ってほしいな。ソニーの冒険的精神と良心が両立した稀なカメラだ。

 では、撮影結果(知立散歩)を見て頂きたい。

(了:2013/6/11)

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