ソニー サイバーショット DSC−F505Vについて


DSC-F505V
押しの強いソニーらしい高倍率ズームレンズ機

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


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 とって付けたようなボディが後のNEXシリーズの原水を感じる。


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 カールツアイスのバリオゾナーブランドの光学5倍ズームレンズ。


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 右手の操作系をボディの右サイドに、左手の操作系を鏡筒にまとめている。


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 レンズが回転する一種のスイバル式ボディ。


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 一応、片手での操作を想定したインターフェイスデザイン。

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 メニュー構造は旧サイバーショットの文化を踏襲している。
 拙僧は、このプッシュボタン兼十字キーが馴染めないのだが。

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 MPEG1の動画が撮影可能。
 但し、メモリースティックの認識上限は128MBまでだ。


 本カメラが登場したのは2000年5月、ソニーが元気の真っ盛りだった頃である。元気だったソニーのカメラや商品というのは、コンセプトやデザインが革新的でユニークであればユーザーの使い勝手の悪さなど構わないといった姿勢であった。本カメラでもそこここで感じる姿勢だな。本カメラは200万画素級のサイバーショットDSC−F505Kの後裔機である。DSC−F505Kは回転式単焦点レンズを搭載したサイバーショット DSC−F55Kをベースにしていた。同じように、本カメラはサイバーショット DSC−F55Vをベースにしている。ややこしいのは本カメラやDSC−F55Vは334万画素撮像素子を搭載しながら有効画素数は262万画素なので、大分目減りして200万画素級の旧モデルに比べてアドバンテージは低い。旧世代のデジカメには良くある話なのだが、定価ベースで125000円のカメラだから、「そこをケチってくれるなよ!」と当時のソニーフォロワーは思わなかったのだろうか。
                 ☆            ☆
 本カメラの最大の特徴はスタイリングである。常識的なサイズのボディに巨大な鏡筒をで構成するレンズを不釣り合いにくっつけている。そのアンバランスさは特徴として記憶に残る。どこか、後のNEXを思わせるスタイリングである。その鏡筒にフォーカスリングや諸設定ボタン・スイッチ、フラッシュを登載するから未来のスペースシップを髣髴とする。何せ外装はマグネシウム合金製である。そこがソニーの思うつぼだろう。しかもレンズはカールツアイスのバリオゾナー銘を奢っている。当時のガジェット好きは相当湧いたのではないだろうか。レンズはライカ判換算で38〜190mmF2.8〜3.3の光学5倍ズームレンズで手振れ補正機構は無し。現在の視点では控えめだが、当時としては大したものだ。オリンパスからキヤノン製手振れ補正機構付き光学10倍ズームレンズを搭載したC−2100UZが登場するのは本カメラの登場の3カ月後だ。レンズユニットは上下に俯角をとることができ、一種のスイバル式になっている。ただ、180度回転するわけではないので自撮りは出来ない。最短撮影距離は広角側で25cm、望遠側で80cm。マクロモードでは広角側で2cmまで寄れる。なにかとアンバランスなカメラなので、手持ちでマクロ撮影をするのはコツがいるだろう。三脚座も鏡筒に設置している。
 レンズが主役なのでAF/MFモードの切り替え、マクロモードの切り替え、ホワイトバランスモードの切り替えスイッチは鏡筒に設置してある。MFモードも搭載し、フォーカシングは鏡筒のリングで行うが、ボディの液晶ビュワーのクオリティが要求を満たさないので実際には難しいであろう。ズーミングはボディ側で行う。ボディで行う操作は右手で行うように操作系は右端にオフセットしている。メニューは旧世紀のサイバーショットに共通したもので、プッシュボタン兼十字キーで行う操作に拙僧は馴染めない。プログラムAEの他に絞り優先AEとシャッター速度優先AEを登載。それなりに作りこんだ撮影が可能だ。他にも幾つかのシーンモードを搭載する。サイバーショットらしくMPEG1の動画も撮影可能。
 と、ここまでは「なかんかイイね!」という話なのだが、本カメラは128MBまでのメモリースティックを使用するのだ。しかも、そのメモリースティックが高い。128MBだと、折角のMPEG1動画の撮影も限定的になってしまう。スチル撮影だって300万画素級(260万画素だけど)の撮像素子を搭載していても、撮影枚数が限られる。現在のように16GBのSDHCカードで無限に近い枚数を撮影出来る環境ではないとはいえ、当時としてもこれは物足りない数字だ。この辺がソニーのユーザーの運用を無視した姿勢を感じるところだな。
                 ☆            ☆
 独仕様よりは互換性の方が好きな拙僧はソニーの製品は、ちょっとノル気になれないのだ。しかし、本カメラの飛び抜けたユニークさには注目する。こういう飛び道具がソニーの本来の味である。最近の光学ファインダーを持たないαの一眼レフとか、どういう意義があるのか拙僧は疑問だけど、少し傲慢なくらいがソニーには似合う気もするな。拙僧は買わないけど。

 では、撮影結果(幼ル革命演習編)をご覧頂きたい。

(了:2015/11/15)

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