パナソニック ルミックスDMC−LX1について


DMC-LX1
オーソドックスなスタイリングのカメラで高級感がある。

☆ジャンク度☆
無し
撮影可能


DMC-LX1 DMC-LX1
 この時期のルミックスとしてはエッジがっ立っていて高級感がある。
 レンズはライカのバリオエルマリートが誇らしい。


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 小さなグリップも効果的。
 撮像素子の画素数は800万画素級と、当時としては奢っている。


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 鏡筒は出っ張っていて完全には沈胴しない。
 一見、絞り値に見えるスライドスイッチは画像比率を設定する。


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 前オーナーは大切に使ったらしく、あちこちに保護シールが貼ってある。


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 メニューデザインは従来のルミックスと大して変わらないが、特徴的なのはジョイスティックの搭載だ。
 飛躍的に快適とは言わないが、タッチパネルよりは遥かにあてになる。


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 操作性は標準並み。


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常識的なメニューデザイン。


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 ボディ下部もばっちり保護している。
 日本製である。

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 バッテリーはルミックス DMC−FX01などが採用するものと同様である。



 本カメラも何時にいくらで買ったか覚えていないが、この1〜2年以内に200〜500円程度で購入したと思う。本カメラとの遭遇は嬉しかった。ルミックスだということはすぐにわかったが、本カメラには高級感があるのだ。カメラのデザインは伝統的フィルムカメラを髣髴するモノであり、ルミックにしてはエッジのたったスクエアボディは、かつてのコンタックスT2 のような高級コンパクトカメラに通じるものがある。
 本カメラの登場は2005年だから、思ったよりも古いカメラなのだ。発売当初は5万円台半ばで店頭に並び、2〜3年ほどで2万円台まで下がったらしい。そいう価格の急速な下落はコンパクトデジカメなら通常的に起こるので、特に本カメラに欠点があった訳ではないだろうな。同世代はルミックスDMC−FX9 である。これは、600万画素級の撮像素子にライカ判換算で35〜105mmの光学3倍ズームレンズを組み合わせる。翌年に登場したDMC−FX01がライカ判換算で28mmから始まる望遠ズームレンズを搭載し、一つの完成に至るから、そのちょっと前の世代である。本カメラは840万画素級の撮像素子にライカ判28〜112mmF2.8〜4.8の光学4倍ズームレンズを搭載する。当時はまだ、浜アユがパナソニックのイメージキャラを担当していたと記憶しているのだが、「アユは広がる」の28mmのワイド系光学ズームレンズは売りだった。当時は、28mmをカバーする広角系ズームレンズを搭載したコンパクトデジカメが少なかったのだ。勿論、手ブレ補正機構付き。撮像素子の画素数からしても、本カメラは上位機種だったのだろう。かなり丁寧な仕上げになっていて高級感がある。見かけはもっと上位のクラスに見えるが、実際にはアッパーミドルぐらいの立ち位置だろうか。
                ☆                 ☆
 見かけで期待しちゃうのは鏡筒の備え付けた2つのスライドスイッチである。本カメラは基本的にはフラットなボディなのだが、内蔵しきれなかったのかレンズ鏡筒が少し出っ張っているのだ。シグマDPシリーズを思い出していただけると分かりやすい(か?)。そのスライドスイッチに「16:9」とか「4:3」と書いてある。それで拙僧は勝手に鏡筒側で絞りが選択できるのだと思い込んでいた。ちゃんと考えれば絞り値にしてはおかしい数字なのだが、鏡筒で選べるとなると普通に絞り値だと思い込んでしまったのだ。実際にはこれは画像のアスペクト比が選択できるだけの物である。そんなものを被写体の撮影毎にイチイチ変化させて撮りたいものだろうか。そんなものは改造メニューの奥で一向に構わないと思うのだが。もう一つはフォーカスモードの設定でAFとMFを切り替える。そういう物だったら有ってもイイ気がするな。しかし、本カメラの液晶ビュワーはフォーカシングのアテにするのは、そこそこ難しいだろう。
                ☆                 ☆
 本カメラの特徴の一つはインターフェイスにスティック状の十字キーの搭載である。リコーのキャプリオR7R10にも同様の物があり、特別に珍しいものではない。しかし、本カメラのメニューデザインは常識的で良くできているので、特にスティック状の十字キーが操作性を向上している感覚は無いな。ルミックスDMC−FXシリーズが基本的にはオートカメラなのに対し、本カメラはマルチモードAEとマニアル露出が可能である。それぞれの露出値の設定方法はスマートとは言えないが、出来るとできないでは大きく違うだろう。それと、本カメラはデータ出力形式としてRawデータファイルが選べる。しかし、パナソニックからは純正の現像ソフトの供給は無かったようだ。SILKYPIXなりを使ってくれという事だったらしい。Rawデータファイルでワザワザ撮る方にとっては純正現像ソフトは重要だろうし、何故、用意されないのか不思議だったようだ。拙僧は面倒なのでシグマDP−1だってJpegでしか撮らないから、それほど関心がないが、本カメラをデビュー当時プロパー価格で買った方もいらっしゃったろうから、そいう方からすると物足りないだろう。
 本カメラの映し出す画像が割とノイジーだと、方々のコンテンツで報告している。拙僧は対して気にならないが、潤いのある発色とは言えないな。それよりも機動的にスナップ撮影となると、ちょっと物足りないカメラである。レスポンスもイマイチだし、特にシャッター速度が遅くなる。そもそも、本カメラは最速でもISO400が上限なのだ。なので、ちょっとでも日が陰るととたんに迅速な撮影が難しくなるな。手ブレ補正機構がシャッターの低速をカバーするかというと、しない。そういう意味ではDMC−FX01の完成度には至らない。電池はDMCーFX01と同じもので、持続性はそこそこ期待できる。
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 ルックスが常識的でスマートなので過度の期待をしてしまうが、本質的には8年も前のコンパクトデジカメである。多少使い勝手は悪いが、DMC−FX01が28mmをカバーするまでの中継ぎとしては役に立ったのではないだろうか。もっとも、DMC−LXシリーズだってDMX−LX5辺りまでは進化したらしいから、本カメラで絶滅したわけではない。
 本カメラのパッケージングは悪いものではない。しかし、困ったことに電池を装填したままだと、勝手に電源が入ったり、電源を切ることができない不具合が発生する持病がある。不思議なことに、勝手に電源が切れるときはない。これは、この時期の多くのルミックスシリーズにとって共通のトラブルである。当時のパナソニックのデジカメは機械的な信頼性がイマイチだったのだ。
 本カメラのような常識的なコンパクトデジカメに+αの付加価値を加えたアドバンスト中級機はルミックスDMC−TZシリーズがあり、これは高倍率望遠ズームレンズと手ブレ補正機構を組み合わせたものだ。例えば、DMC−TZ7では短い方でライカ判換算25mmを実現している。なかなか無敵なパッケージングだ。
 本カメラの立ち位置がちょっと中途半端なのだが、それほどコンパクトデジカメのニーズを予測するのが難しいのだろうな。


 では、撮影結果(名古屋散歩編)を見て頂きたい。

(了:2014/1/5)

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