パナソニック ルミックス DMC−FX60について


DMC-FX60

いわゆる普通のルミックスの完成形

☆ジャンク度☆
傷多し
撮影可能


DMC-FX60 DMC-FX60
 ライカ判換算で25mm相当から始まるライカブランドのズームレンズは、なんと5倍ズームだ。
 熟成した手振れ補正機構に1200万画素級撮像素子の組合せで無敵。


DMC-FX60 DMC-FX60
 物凄く酷使されたのか塗装があちこち剥げている。


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 操作系は標準的なルミックスを踏襲している。


DMC-FX60
 大型液晶ビュワーがタッチパネルでないのは一つのスイートな点だ。

 本カメラは正常進化した典型的なルミックスDMC−FXシリーズの末裔である。いや、本カメラの登場が2009年7月でルミックスDMC−FXシリーズが終了したのが2012年だというから、末裔というには早い。まだルミックス陣営の主力を担っていた筈だな。本コンテンツの執筆が2014年だから5年前に登場したカメラとなる。しかし、ライカ判換算で25mmから始まる光学5倍ズームレンズに熟成した手振れ補正機構と1200万画素級の撮像素子を組み合わせて、ほぼ無敵なのではないだろうか。時代的にISO感度モードの上限がISO1600までなのは物足りないが、常識的な撮影には十分だ。本カメラのレンズは広角側でF2.8とかなり明るいから、大抵のシチュエーションは問題なしである。レスポンスは快適で近代の戦闘にも十分に対応可能だ。
 そんな訳で正直言って本カメラで語ることが見つからないのだ。手振れ補正機構が「MEGA.O.I.S」から「POWER.O.I.S」へ改進した。何でもジャイロセンサーとソフトウェアのアルゴリズムを改良したらしいのだが、そんなことはどこのメーカーのカメラだって新モデルで行っている事なので特筆する事でもない。実際に撮影したが、レスポンスも精度も快適でパーフェクトである。そういうカメラは兌換性があるのでさっさと処分してしまい、既に手元にない。なので、どういうカメラだったか記憶にないのだ。とにかく、撮影結果を見るかぎりパーフェクトなコンパクトカメラである。
 当時、ルミックスDMC−FX50系という従来のルミックスから枝分かれしたシリーズが存在した。これはDMC−FX01で完成したスタイリングを崩した物で、ちょっと角ばっていたり、縦向きの突起でバー型の小さなグリップを形成していた。恐らく、男子向けのスタイリングだったのではないだろうか。DMC−FXシリーズはどちらかというと女子層(F1F2)に浸透していたし、恐らく意図的に化粧アイテムをイメージしたスタイリングだった。男子が買うにはちょっと恥ずかしい感じだったのだ。なのでDMC−FX50系シリーズは要するに「男タント」とか「ラパンSS」だったのだろう。あまり成功しなかったようでジャンク箱でも見かけない。
 本カメラが凄いのは発売当時に実売価格で3.8万円前後と4万円を切っていたらしい。そもそも初代のDMC−FX1はスタイリングは男子っぽいがカッコいいものではなかった。それがヒットしたのは常識的なズームレンズに手振れ補正を組みあわせた実質的に最初のコンパクトデジカメだったからだ。それまでにも、オリンパス C−2100UZのような高倍率ズームレンズに手振れ補正機構を組みあわせたモデルは存在したが、大柄でかなり高額だったから一般的ではなかった。フジフィルムはファインピクスF10などで高感度での画像の美しさで手振れ補正機構よりは積極的に感度を上げて手ブレを防ぐ対策を行っていた。ライカ判換算で25〜125mmF2.8〜5.9なんて言ったって実際の広角側の焦点距離は4.5mmなのだ。しっかりとホールドすれば手ブレも防げそうなものである。なにしろ当時の手振れ補正機構は高くついたから、ライバル各社も搭載を躊躇していたのだが、そこはコンシューマー向けムービーカメラで豊富なノウハウのあるパナソニックだから安く作ることができたのだろう。あんまり言いたくないような大胆なテクニックを使っているのかもしれないが、DMC−FZ1の時に懲りているから、そういう上手い噂は流出していないな。
              ☆              ☆
 安く作ったとはいえ、2006年あたりのDMC−FXシリーズは廉価シリーズではなかった。廉価で標準的なコンパクトデジカメとしてはDMC−FS1から始まるシリーズが別に存在した。DMC−FXシリーズは中心モデルだが、ちょっとプレミアムだったのだ。しかし、2009年に至っては既に新品ですら3万円台である。もっとも、今なら3万円も出せばオリンパスのペンデジの旧モデルがレンズ付きで買える価格帯でもある。かなりの危険カラーのレッドオーシャンだ。
 概ね我が国の主な各社は廉価コンパクトカメラからは手を引くか極めて小規模に縮小している。普通のコンパクトデジカメを売っても儲からないからだ。ミラーレス一眼の普及には、その辺の供給側の事情もある。
 ああ、意外と長いコンテンツになってしまったなあ。ちなみに拙僧もルミックスDMC−GF5とDMC−GF2を確保してしまったから、パナソニック帝国の軍門に降ってしまったなあ。

   では、撮影結果(名古屋散歩)をご覧頂きたい。

(了:2014/9/30)

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