パナソニック ルミックスDMC−FS3について


DMC-FS3
ちょっと男臭のする廉価版ルミックス。

☆ジャンク度☆
液晶ビュワー破損
撮影可能


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 無論、レンズはライカブランドのバリオエルマリート。

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 ルミックス DMC−FX55を思わせる、男っぷりなエッジの効いたグリップ。


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 操作系はルミックスDMC−FX01を踏襲している。


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 ユーザインターフェイスは当時のルミックスと同様だと思うのだが、液晶ビュワーが不良なので確認できない。


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 液晶ビュワーの破損が惜しい。
 この「DMW−BCE10」というバッテリーはパナソニックにしては生存率は低い。



 ルミックスDMC−FSシリーズは中核モデルであるルミックスDMC−FXシリーズの廉価版という位置づけである。スタートモデルのルミックス DMC−FS1ルミックス DMC−FX30の妹分として登場したが、本カメラはルミックス DMC−FX35の妹分なのだろうな。ちなみにルミックス DMC−FS2というのもあって、多分、ルミックス DMC−FX33の妹分なのだろう。当時のパナソニックのラインナップは分かりやすいなあ。
 本カメラの外観的な特徴はエッジの効いた直線の縦型グリップである。これは主に女子向けのルミックスには例外的な男子臭がするもので、ルミックス DMC−FX55に近い。ルミックス DMC−FS1はルミックス DMC−TZシリーズに似た穏やかな曲線のグリップを形成していたのと対照的である。本カメラは実売2万円台と中途半端で、安ければ何でもいい1万円+αと海外旅行やお子さんの記念写真などでちゃんとした撮影がしたい3万円台の価格帯の中間に位置する。パナソニックのターゲットニーズはどこかしらに「女子」が散見できるのだが、本カメラは可処所得が低くて高いカメラは買えないが、かといって量販店の1万円ポッキリのセット物を買うのは恥ずかしい男子向けにデザインしたのであろうか。あまり積極的なセッティングとは思えないな。
 他に従来のDMC−FSシリーズやDMC−FXシリーズと異なるのはシーンモードのダイヤルが廃止となった。なのでシーンモードの切り替えは背面の「MODE」ボタンと十字キーで行う。これはギミックを廃したコストダウンだろう。もっとも、本カメラを使うニーズの方々は大抵の場合は「おまかせAi」で撮影するだろうから、モード変換のギミックなど不要と判断したのだろう。撮影モードと再生モードの切り替えはスライドスイッチで行う。拙僧の個体は液晶ビュワーが割れていて1/4くらいしか確認できないジャンクなので操作性については語れないが、拙僧としてはフラッシュ禁止にできれば後はどうということはないな。
                ☆                 ☆
 本カメラの素性も簡単に紹介しよう。撮像素子は800万画素級。レンズは33〜100mmF2.8〜5.1の光学3倍ズームレンズを登載。勿論、ライカブランドのバリオエルマリートである。広角側がやや広いのはワイドに強いパナソニックのアイデンティティである。最短撮影距離は50cmでマクロモードだと広角側で5cm、望遠側で30cmで普通のスペックだな。ISO1600モードを搭載し、高感度モードではISO6400までカバーするそうだ。しかし、この種のプログラムAEは兎に角ゲインアップを嫌うから、積極的に高感度に設定してくれるかは疑問だな。「おまかせAi」モードでは5つのシーンモードを自動的に選択し、手動なら21種類のシーンモードを選択できるそうだ。シーンモードは10つのカテゴリーに振り分け、任意の画像を再生できるらしい。多分、大したことなのだろう。凄いのは顔認識AF/AEで15人までの顔を認識してロックオンするらしい。北挑戦の旧式ミグがのどから手が出るほど欲しい機能だな。AF測距点も従来モデルの5点から9点に増加している。
                ☆                 ☆
 DMC−FS1がかなり嘘っぽい発色だったのに対し、本カメラは常識的な発色を再現している。パナソニックも過剰な演出は安っぽいと気付いたのか、新投入の第4世代の画像処理エンジンの「ヴィーナスエンジンIV」がクレバーなのか、安定的な画像を撮影する。レスポンスも向上して3軸の手振れ補正機構も効果を発揮しているようだ。何分、液晶ビュワーが破損した個体なので、ノーファインダーも同然で撮影したので偉そうなことは言えないな。
 家電、建材、自動車などおよそ電気を使うインフラを手に入れたパナソニックが、今更、コンシューマデジカメなどに興味があるのかは不明だが、最近では4Kと言われるハイクオリティの動画に抜きに出ており、動画から静止画を切り取る技術を押しているようだ。ネオ一眼などというジャンルは廃れたと思ってたのだが、最近でもルミックス DMC−FZ1000という化け物のようなレンズ一体型のカメラを発見した。
 とはいえ、ソニーやカシオの戦闘的な姿勢に比べるとパナソニックは大人な感じだが、今や、パナソニックのような巨人がコンシューマコンパクトカメラに本気になるとは思えないな。

 では、撮影結果(日間賀島編)を見て頂きたい。

(了:2015/9/17)

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