パナソニック ルミックス DMC−F1について


DMC-F1
ルミックス DMC−F7譲りのクールなスタイリング。

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


DMC-F1 DMC-F1
 当時はまだデジカメには少なかったライカブランドのレンズを搭載。


DMC-F1

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 コマンドダイヤルを装備したが操作系の考慮はイマイチ。


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 金属外装でソリッドなラインがクールなボディ。


DMC-F1
 バッテリーの汎用性は低い。
 多分、2〜3種類のモデルしか使っていない。


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 ブラックボディも手に入れた。


 本カメラの登場は2002年11月である(10月説、12月説あり)。前年の2001年にライカブランドのレンズと「浜あゆ」の起用によってヒット作となったルミックス DMC−F7の後裔機であり、撮像素子が200万画素級から300万画素級にステップアップした。既にオリンパスからは500万画素級のキャメディア X−2が登場していたから最上位と言うほどではないが、スタイリッシュなルックスと金属外装で、それなのに上級カメラ気取っている。ルミックスDMC−F7は切れすぎたスタイリングだったが、少々常識的になった。それでも直線基調のスタイリングはマッシブでクールである。スタイリングとしてのライバルはソニーのサイバーショット DSC−P2あたりになるだろうか。そろそろデジカメが「写ればデカくても不細工でも構わない」から「それなのにスタイリッシュ」を求めるようになった世代であろう。

                ☆                 ☆

 イメージキャラクターは引き続き「浜あゆ」を起用した。これはライカブランドのレンズと共に、ルミックスブランドを強くパンチアップするのに絶大な効果を発揮した。それ程、「浜あゆ」の影響力は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのだ。レンズはDMC−F7では光学2倍ズームレンズだったものが、35〜105mmF2.8〜4.9の光学3倍ズームに発展している。スタイリングは四角いマッスはDMC−F7を継承しているが、エグ味は抑えて常識的なスタイリングにブラッシュアップしている。大きな違いはコマンドダイヤルの搭載である。これによってシーンモードの選択が容易になった。また、ハートマークの「かんたん」モードを搭載している。これは一種の初心者モードで、画質と画像サイズを、「引き伸ばし」「サービス版」「インターネット」から選択するだけで、マクロモードにしなくても接写ができ。その代り、露出補正などの設定ができないなどの制約がある。本カメラのマクロモードは広角側で10cm、望遠側で30cmまで寄れるが、AFがプアなのであまりアテにならない。テーブルフォトなら根気よく撮影すれば何枚か当たるだろうが、植物のような細い被写体、或いは風邪の影響を受ける被写体は、まずピントを外すと考えた方がイイだろう。
 起動は「素早い」と紹介したコンテンツが多いのだが、拙僧の記憶では6〜7秒くらいかかった気がする。もっとも、2002年時のデジカメとしては特別悪い数字ではない。レリーズ後の書き込みデュレイも0.1秒で中々良い数字だ。拙僧は試さなかったが1秒間に4枚の撮影ができるらしい。当時としては立派な数字である。
 ルミックス自慢の画像処理エンジンのビーナスエンジンを搭載し、やや誇張気味だが元気の良い発色の画像を描く。同時期に光学12倍ズームレンズが自慢のルミックス DMC−FZ1が登場しているが、これはがかなりAEが不安定なのに対し、本カメラのAEは安定的である。本当に同じ画像処理エンジンを搭載しているのか疑問である。もっとも、本カメラも白飛びがちでダイナミクスレンジがナーバスに思えるのだが、画像処理エンジンがぎりぎり粘っているのか、破たんを防いでいる。

                ☆                 ☆

 本カメラはDMC−F7程のインパクトは少ないが、それなりに市場を賑わせたようだ。パナソニックのDMC−F7以前のカメラはipalm PV−DC3000のような煮え切らないカメラを出していたが、本気になってからのダッシュは凄かった。その辺がムービーカメラや家電に膨大なノウハウを抱えた大企業の戦略だったのか、ビクターから拾った技術的なノウハウが実ったのか、多分両方だろう。
 現在でもパナソニックのデジカメ市場のアドバンテージは健在だが、あまりスチルカメラに対するモチベーションは高くないようだ。もっと、儲かる事業に熱心なのだろう。本カメラはパナソニックが既に健在だったデジカメ市場に穴を開ける縦深戦略の打撃の一手である。


 では、撮影結果(三河公園散歩編)を見て頂きたい。

(了:2016/2/3)

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