コダック DC4800について


DC4800
世紀末のコダックのハイエンドデジカメ。

☆ジャンク度☆
液晶ビュワー不良
撮影可能


DC4800 DC4800
 当時は異例の広角ズームレンズ、ライカ判換算28〜84mmF2.8〜4.5を登載。
 コダックが黄金を放っていた時代のカメラである。

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 シッカリとホールディングに寄与するグリップ。

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 賛否があるが、直線と曲線を上手く組み込んだ良いスタイリングだと思う。


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 旧世紀デジカメだから光学ファインダー+モノクロ液晶パネルは標準装備だ。
 お蔭で液晶ビュワー不良でも使い物になる。


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 ダイヤルで絞り優先AEが設定できるなんて泣くほど嬉しい。
 露出補正もダイヤル式で独立している。
 惜しいのがズーミングでレバー式は使い辛い。

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 液晶ビュワー不良で真っ黒なのが惜しい。


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 ファインピクスなどが幅広く採用したかまぼこ型のNP−80を使用。

 コダックのデジカメと言うと「ダイナマイトなボディ」、「ゴージャスな機能」、「グラフィカルなOSに全く至らないパワーソース」とOHVのアメ車に相応なものであった。DC210AZoomDC260Zoomもそういうカメラだった。DC280Jあたりになると使い物になるのだが、プラチナゴールドってのが安く見せてしまう。とは言っても、実際に作っているのはチノンだった。このゴージャス路線がコダックのアプローチなのかチノンのアプローチなのか、よくわからない。しかし、チノンも冒険的なスタイリングで知られていたから、一概にアメリカ人の単細胞と決めるけるのは早計かもしれないな。
 そうは言っても、時代がIXYデジタルになってくると「大排気量+ヘミ」という訳にもいかなくなって、コダックも燃費が良く取り回しのいいDC3800を送り出す。これは秀作で一部のファンには熱狂的に支持された。本カメラはスタイリング的にはDC3800の延長上にある。登場は2000年末であり、当時のフラッグシップだった。
 当時、モノとして魅力を感じるカメラというのはコンパクトデジカメにおいては少なかった。本カメラは、まだまだデジカメに懐疑的だったフィルムカメラ層に、モノとしての出来の良さをアピールした形跡がある。マグネシウム系金属外装もしかりだが、特筆すべきは絞り優先AEをダイヤルで実現したのである。つまり、軍幹部のダイアルに「2.8」、「5.6」、「8」の記載があり、それぞれのF値で絞り優先AEが可能だったのだ。勿論「P」もあり、プログラムAEを割り当てている。そんなデジカメが全く無かったかは自信がないが、極めて稀だった。また、露出補正も独立したレバー付きダイヤルを搭載しており、フィルムカメラに慣れた玄人好みのデザインになっていた。それでいて、モノクロ液晶パネルと光学ファインダーを搭載するから、フィルムカメラライクな撮影も可能だったのである。考えてみたら、そんなフィルムカメラは高級コンパクトカメラでしかない。更に発色は深く深みのあるコダックブルー。老カメラマニアも無視できない。
 撮像素子は300万画素級で当時は最高クラス。これにライカ判換算28〜84mmF2.8〜4.5の広角系ズームレンズを搭載していた。当時の普通のコンパクトデジカメに搭載したズームレンズの広角域はせいぜい35〜38mmだから、超広角系ズームレンズと言ってもいいくらいだ。コダックは伝統的に広角系ズームレンズに拘ってきたが、ここで一つの完成系をきわめたと言っていいだろう。
                ☆                 ☆
 本カメラはDC3800の清い程のスッカラカンなカメラに比べて機能が満載である。拙僧は液晶ビュワーの不良で試せなかったのだが、6種類の発色モードが選べたらしい。フジフィルムも発色に関しては拘ったが、コダックの本カメラに対する本気度は高い。
 残念ながら販路の問題か、我が国では広く支持されなかったようだ。実勢価格が分からないのだが、定価ベースで10万弱の価格帯は現在の視点ではビックリだが、当時としては妥当だったはずだ。

 では、撮影結果(三河七夕祭り編)をご覧頂き たい。

(了:2015/1/17)

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