リコー CX4について


CX4
クールな顔をした光学10.7倍の細マッチョカメラ

☆ジャンク度☆
無し
撮影可能


CX4 CX4
 光学10.7倍の高倍率ズームレンズに1000万画素級撮像素子を組み合わせる。
 無論、撮像素子シフトの手振れ補正機構付き。スペックなら無敵か?

CX4 CX4
 リコーは普及機の「Rシリーズ」をやめてしまって「CXシリーズ」が後を継いだようだ。

CX4 CX4
 エッジの効いたボディラインとダイヤルに高級感を感じる。


CX4 CX4
 「ADJ」ボタンが特徴的な操作系。


CX4 CX4
 大きな液晶ビュワーは見易い。
 バッテリーは各メーカーが幅広く採用したタイプ。



 今ではクールなスタイリングが売りのリコーだが、我々、老カメラ好きからすると、リコーのカメラのスタイリングはアバンギャルドで前衛的であった。有名なのはオートハーフで、当時の視点では未来的でインパクトの強いモノだった。もっとも、どうしちゃったんだろうというカメラも少なくなく、「999」とかミライとかは未来的過ぎて着いていけなくなってしまう。AFコンパクトカメラのFFシリーズだって、どこかアクの強さがリコーらしく頼もしいモノであった。
 デジカメ時代になると、リコーはカメラというよりはPDA端末に近いデザインで勝負した。ところが携帯電話が多機能になると、もはやPDA端末スタイルでは限界が見えてきた。なのでカメラとしてのデジカメに推移するのだが、その初期のキャプリオシリーズのスタイリングは芳しいものではなかった。例えば、キャプリオG3はカメラの出来としては良いのだが、何故か建築デザイナーが設計したよいうスタイリングは「欲しい」という欲求から乖離していた。建築デザイナーが設計した特長として縦に立つのだが、そんなことはカメラの魅力でも何でもない。そんな垢抜けないリコーのスタイリングの例外がGRシリーズであった。これはシンプルで高品質の「大人の道具」としてヒットを飛ばし、デジカメシリーズも継承している。一方、GR以外のデジカメは相変わらずどこか足りない感じだったのだが、R10で一気にスタイリッシュになった。露骨に言えばGRのエッセンスを充分に組み込んだ。現在、デザイナーさんや広告屋にリコーのファンが多いらしいのだが、リコーのデジカメが一律スタイリッシュになったのは、この頃だろう。
             ☆           ☆
 リコーのRシリーズはキャプリオRシリーズを踏襲したもので普及機〜標準機のポジションのカメラであった。見た目が高級感溢れるので期待してしまうが、それほど打撃力の強いカメラでない。知らない間にRシリーズは終了して、CXシリーズが後裔となったようで、その4代目が本カメラである。
 スタイリングはR10を踏襲していて、ややエッジが丸くなっている。切れるようなエッジのR10から比べると少々軟派になったが、破綻は無く優しい感じになった。露骨に云うとGRシリーズのグリップを髣髴するようになった。レンズはライカ判換算で28〜300mmF3.5〜5.6の光学10.7倍ズームレンズを登載。勿論、手振れ補正機構付きだ。これで1000万画素級撮像素子を組み合わせるから、スペックだけなら無敵である。おまけにリコー伝統のマクロ機能の強さを継承していて、広角側は1cm、望遠側は28cmまでの接写が可能である。更に被写体追尾AFを登載するから、スイーツフォトのカメラ女子から鉄男まで、全てのニーズに応えることができる。当時流行りの「ミニチュア撮影モード」「クロスプロセス」「トイカメ」等の各クリエイトモードを搭載し、至れり尽くせりだな。
 手に取ると正直カッコいい。ダイヤルの節度もいいし、特徴的なプッシュ式十字キーの「ADJ」ボタンも慣れてしまえば使いやすいものだ。拙僧のようなロートルには大きな液晶ビュワーに驚く。各操作はスムーズでとても普及機とは思えない。もっとも、スタイリングがカッコいいので騙されているのかもしれないな。手振れ補正機構は撮像素子シフト式で約3.7段分の補正が可能だそうだ。望遠側が300mmだから、落ち着いて撮影するには便利だろう。
 もっとも、ここからがネガティブな点である。本カメラをスナップ撮影に使ったのだ。当然、キャンデットフォトである。ゆっくりと歩きながらの撮影だったが、画像が大幅にブレている。目立つは中央にフォーカスが合っていて周辺がボケるような画像だ。どうも、本カメラは行進間射撃には弱いらしい。手振れ補正がプアだというよりは、レリーズ後のレスポンス、特にAFが若干遅いようだ。なので手振れを誘発するのだろう。後日、チューリップの接写撮影を行ったが素晴らしい出来具合だ。そういうカメラなのだろう。思い出せばR10もレスポンスにやや問題を感じた。
             ☆           ☆
 そういう訳で拙僧の戦闘には限定的な効果であった本カメラである。しかし、本カメは発売時に2万円台半ばで発売されていたようだ。スタイリングで目を引いてしまうのだが、実際には廉価カメラなのだ。ならば、ある程度のパワー不足は已む得まい。
 見た眼とのギャップに戸惑ってしまうが、そういうカメラだと思えば悪いカメラではない。たまには素っ頓狂なスタイリングのリコーらしいカメラも見たいものだが。

 では、撮影結果(犬山祭り編)をご覧頂きたい。

(了:2015/6/26)

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